間伐材活用ナチュラルウッド護岸工法とは?
植林された木々の密度を調整するために、一部の木を伐採することを間伐といい、
伐採された木を間伐材と呼びます。
「間伐材を使うことが森林の整備につながる」と間伐材の利用を促進する動きも。
間伐材の活用化に取り組むことにより、自然の美しい景観を確保するとともに、
水辺の生態系をやさしく保全でき、さらに川の源でもある山を災害から
守ることにもつながります。耐久性にもすぐれ、最適な工法です。
自然共生型川づくり
□自然素材(土木つちとき)で川を守り、人を守る
□河川改修後も在来生物が棲み続けることが出来る。
□人と川とのかかわりが続くことで、自然も文化も守られる
間伐材を活かす工法の目的
□間伐材の利用促進
□多孔質空間の創出
□自然素材は自然に戻り廃棄物は発生しない
□人口の減少も前向きに捉え、川のダイナミズムを取り戻すチャンスとする
□自然の維持には撹乱も必要
どのような自然が戻ったか
□土砂が堆積した箇所の植生が水面に木陰を創出
□多孔質空間の創出による小動物の棲み処、避難場所の創出
安全性は?
□法肩を超す出水が2回あったが破壊されなかった
□想定以上の河床洗掘があったが崩壊や大きな変異はおこらなかった
□杉の間伐材を活用した護岸工でも腐朽しなければその機能は十分に果たす
自然との共生
□植生の回復は、人の手を加えなければ外来種が多くを占め、在来種の自然回復をさせるには人的関与が必要である。
□試験施工した川では、釣りをする人・おち鮎を網で取る人と、川に入る人を多く見かけます。